AIにはできないこと? 生活者視点でビジネスを考える
昨日は「地域で活きる! 第3回 ともに成長する企業編」というテーマで、東大和市にある中小企業大学校東京校にてビジネストさんと一緒にワークショップを開催しました。
ゲスト登壇者は、非営利型株式会社Poraris(http://polaris-npc.com/)ファウンダーの市川望美さんと代表取締役の大槻昌美さん。
主に働くお母様方を中心に、地域での「仕事作り」や「働く場/スタイル」の提供など「様々な仕組み創りに取り組んで」おられ「未来におけるあたりまえのはたらき方」を創ることをミッションとされています。
予想?に反して、参加者のほとんどが男性! しかもバリバリのビジネスマン経験をお持ちの方が多く、企画側としてもちょっとびっくり。そのおかげか、ビジネスマン的勝手な思い込みに気づくなど、とても学びの多い時間となりました。
「地方創生」とか「地域活性化」といった話題は、今やビジネス話題の定番の一つです。「よそもの、ばかもの、わかものの視点が大切」とか「地域にある今は見えていない”資源”を活用して」とかいったことは、ちょっとかじった人ならすぐにコメントできます。「まずはその地域の課題に着目して」といったアプローチも王道です。ところが、こうした取り組みの結果として、各地域で似たような「プロジェクト」が乱立して市場を食い合い、関係者の疲弊と不満だけが蔓延していくという光景が、結構な確率で見られるのも事実です。
昨日のポラリスさんからのお話や皆さんとの意見交換から学んだことは、
「生活者視点という肌感覚」
の大切さです。
以下は自分が欠けているなぁと思った「肌感覚」にまつわる視点です
1.「地方」だとか「地域」と呼ばれる共通の場所は日本全国のどこにもない
地名は勿論、気候風土、そこに住んでいる方々が全て異なるのに一律で考えがち
2.「地域」の中にある多様性を理解していない
都会に住んでいる人は〇〇だ。主婦の方は△△で困っている…本当?
3.「生活」の時間軸が部分的、断続的
週末暮らすところ、寝に帰る、地域行事に参加…それだけ?
4.「家族」としての役割、成長
奥様や子どもがそれぞれに地域コミュニティの顔を持っている!
そして何より
5.「地域」のことをほとんど知らない/好きなところを言えない自分…
「地域で活きる!」をテーマに3回続けてきたワークショップでしたが、「生活の場」という視点が綺麗さっぱり落ちていての議論が、一番リアリティなかったんだなぁと感じ入ったしだいです。
これって、AIには持てない視点かもしれませんね。ビッグデータからの帰納法的発想ではなくて、「これ今日かけてると困るじゃん」という肌感覚にによる演繹的発想。
うーん、一番勉強したかもしれないぞ私…元が低すぎたってことですねw