大人の起業家は、言葉を丁寧に扱って差をつける
世の中、「失言」の嵐です。
閣僚の問題発言は相当にひどい話。
何せ、言葉のプロであるはずの政治家が「私の真意が伝わらなかった」との釈明。自分の政治理念を口頭で伝えるのが生命線の職業なのだから、これは仕事放棄の発言かと。内容如何に関わらず、この釈明コメントだけでアウトだと思います。
一方で、聴き手の言葉に対する「不寛容」も相当に広がっているのも事実。内輪の会議でのコメントですら、あっという間に世間に拡散してしまう世の中。個人のブログだっていつでも「炎上」の可能性を秘めています。偽ニュース(Fake News)や脱真実(Post Truth)といった現象は、耳に心地よい言葉しか受け入れられない世相を示しているとも言えそうです。
発信する側からは覚悟も自覚も無い言葉が乱発。聴く側は自分の聴きたい言葉しか受け入れない。言葉の持つ本来的な力が、どんどん失われているのではないでしょうか。
で、こうした世の中だからこそ、言葉を丁寧に扱う事ができれば、凄く他と差がつくのではないかと思ったわけです。
例えば、挨拶。おはよう! と爽やかに言うだけでも随分と「良い人」ってキャラクターでしょうが、おはようございます! とさらに添えるだけで、品の良さも伝わる。
例えば、プレゼンテーションの機会。掴みをどうするか、TEDなどでプレゼンのノウハウを勉強するもの良いのですが、自分が伝えたい言葉をたった一つ探し出すことができれば、「面白かったね」以上を相手に伝えることができるのではないでしょうか。
これぐらいの工夫でも、日々重ねていくことで、ものすごく大きな差になるのではないかと思うのです。
言霊(ことだま)を持ち出すと、「おっと精神世界の話ね」と警戒されちゃうかもしれませんが、ここまでライトになっちゃってる以上、ドーンと一言に魂をのせていく気構えが逆に重要だろうと。ここぞという時に適切な言葉を使える大人の起業家。めっちゃ恰好良いじゃないですか。
おやじギャグもそのトレーニングの一歩ですね…多分。