『君の名は。』 何と言って紹介するのか?
Day 1Y+261
昼間にポコッと空いた時間が取れるのが、零細企業家の良いところです。(時間が財産と言っていながら、それでいいのかとの自分突っ込みはありますが) そんな時は、気になっていた美術展とか映画とかの鑑賞に充てることが多いです。
で、先日観たのが『君の名は。』
「結構いいよ~」と聞いていたのですが、これはかなり「やばい」(年寄が使っちゃいけない表現) ネタばれになるといけないので、内容については書きませんが、とてもうるっときちゃうお話でした。勿論、クレーマー型頑固おやじとしては「どっかからのいただきでしょう、これは」という点もあるのですが、「それがどうした」という感じでグイグイと引き込まれました。
ビジネスパーソン的な学びも、あったんです。
「一体お前は誰なんだ?」
映画の中でドキッとした言葉。
ドラッカーの名言に
What depending on whether want to be remembered.
何によって覚えられたいか
というのがあるのをご存知の方が多いと思います。
事業を進めていく上でのミッション(大儀)、あるいはパーパス(目的)をはっきりと自覚して打ち出せということなんだなと、自分なりに理解しています。
そこまで大仰な話でなくとも、人との出会い、交流の中で、「私はどんな人として皆さんに理解してもらいたいのだろう」という点は意識しておいて良いのかなと思います。
例えば、初対面の機会。どのような挨拶をするのかというのは、「何によって覚えられたいか」の大事な一歩ですね。ビジネスパーソンとして、自己紹介の機会が増えるのはそれだけ様々な可能性が広がっているということ。この大切な場面に事務的に所属と名前だけ言って名刺交換だけしてすますのは勿体ないです。かといって長々と口上を述べるのも変です。私の定番は「印象が薄い臼井ですが、アツく活動してます!」の一言添えての挨拶です。これで<おやじギャグ好き>で<場をあまりわきまえない>ちょっと不埒なキャラとして最初の一歩が踏み出せます。え? そんな程度で覚えられたいのかと。いえいえ言いたいところはそこではなくて、自分から仕掛けることが大事ということなんです。
「何によって覚えられたいか」は「他人の目を気にしろ」とか「空気を読め」とかといった受動的的な話ではなく、「こんな私です」をはっきり示していこうという能動的な話ではないかと。こうして自ら宣言してキャラ立ちしていく方が、よほど「人間関係」のストレスも低くなりそうです。勿論、自分ばっかり主張するのではなく、相手の「宣言」にもしっかり耳を傾けることが大前提です。(ここ、個人的に一番修行しなければいけないところなんですが)
満面の笑顔で聴きたいですね。
『君の名は。』