アートで楽しむ「色々」
Day 1Y+278
2013年から、アートエデュケーターの認定を受けて、ACP(もうすぐアートリップに改名予定)という”訓練されたファシリテーション技術に基づいて、対話しながら、絵画を感じ、発想していくプログラム”を時々実施させていただいています。あの世界遺産、西洋美術館でも経験有りというのがプチ自慢(^^)v
元々のオリジナルはニューヨーク近代美術館(MoMA)のmeet meという認知症の方向けの絵画鑑賞プログラムがオリジナル。日本で(社)アーツアライブが唯一の実施団体として普及を推進しています。
どんなプログラムかというと、絵画作品をグループで一緒に鑑賞しながら感想などを中心に対話を続けるという至ってシンプルなもの。しかし、実際に体験してもらうとわかるのですが、さまざまな発見がある時間になります。例えば、よくいただく感想の一つに、
「周りの人の意見が新鮮で、そんな見方もあるのかと感心しました」
というものがあります。参加者の絵画に対する知識量や興味の度合いはもちろん様々。さらには、認知症の方ご本人や家族の方、あるいは介護スタッフの方といった、ある意味通常なら立場の全く異なる人通しが一緒に参加するというケースがほとんど。このように「多様な」参加者通しがほとんど「平らな」状態で対話していくという体験をすることになるのですが、これが意外?にも超楽しい(という人が多いですw)
「まさかこの人が」と思うような方からのとんでもなく鋭いコメントや、思わず笑顔がこぼれるようなチャーミングな発言。あるいは、逆に自分の感想に「おお! なるほど!」といった反応。人の「色々」を素直に楽しく感じられる時間になります。
私自身「ダイバーシティ(多様性)の重要性」と喧伝されても、いまひとつピンと来なかったりしていたのが正直なところでしたが、このプログラムから「確かに”色々”ないと絵画はつまらんわ」と思えるようになり、これが大事なことかもしれんかなと。え? 水墨画は墨一色やんかと? それかて濃淡も筆致も「色々」ですやん。
…あ、いかん。連れ合いに禁止されている似非関西弁(一応兵庫出身ですが)使ってしまった。しまった(^^;)
あ~っと嬉しい驚きのあるアート体験。色々と広げたいと算段中です!