知らないことこそ力になる!
Day 1Y+76
シニア起業をする際には、やはりこれまでの経験やスキルを活かしてというのが基本だと思いますが、意外にこの考えも「曲者」だなぁと思うことがしばしば。
まず、何せ「起業」なんて未経験なものですから、どうしたって「知らないこと」ばかりと遭遇するのが必然です。税金やら社会保険の関係から始まり、それはもう小さいことから、事業が果たしてうまくいくのかどうかなんて根本に関わることまで…。
勿論、事前にある程度準備するにせよ、それが役に立つという保証は何もなく、色々考えだしたら「知らないこと」に向き合うこと、つまりは「新しい事」になんて挑戦しなくてもいいかなぁという判断になりやすいです。
この「知らないこと」に対する、気持ちの持ちよう(マインドセット)が、起業にはとても大事なんではないかと思っていたところ、とっても良い本に出会いました。
『「無知」の技法』 スティーブン・デスーザ, ダイアナ・レナ― 著
「無知」の技法 Not Knowing | スティーブン デスーザ, ダイアナ レナー, 上原 裕美子 | 本 | Amazon.co.jp
“私たちが未知を恐れる理由のひとつは、自分自身と向き合わざるを得なくなり、自分の弱さ、不完全さをつきつけられるからだ。”
企業に長く勤めて役職の経験などもあると、ビジネスに関しては「知った」気になるし、「知らない」とは言い難くなりますが、確かにこれって、自分の弱さを見たくないという心理からかもしれません。挑戦に対して尻込みしてしまうのは、未来への恐れよりも、今を失う事の不安の方が大きいからかも。でも、反対から言えば、「知らないこと」だからこそ、失敗しても自分を許せるのでは。初めてやることなんだから、うまく行かなくても当たり前。むしろ、新しい経験を楽しめる。まさに。「知らないことこそ力になる!」のではないかなと。
よちよちと「知らない世界」を歩き出す楽しみ。それは随分と昔に誰もが味わった体験。シニア起業というのも、そんな気持ちで臨めればよいのかもしれません。
あ、でも赤ちゃんの時には、周りに必ず手を差し伸べてくれる方がいたんだっけ。そうなると、親のような存在を探しておくことも大事なのかなぁ…。世の中「知らないこと」だらけです(^^;)