フィギアスケートの報道に大企業の新市場創造の難しさを見た…かも?
Day +363
何とも、夕刊紙的なタイトルです(^^)
フィギアスケート観戦歴、ジャネット・リンの札幌オリンピックから数えること云十年の私ですが(単に昔から好きでしたというだけのことですけど…w)、今回の羽生君と真央ちゃん(スケートファンの心理として”君”付け、”ちゃん”付けお許しを)には、本当に感激させていただきました。グランプリファイナルの演技のことです。
羽生君は仰天の内容で、「世界歴代最高点!」といった報道でご存知の方も多いのでは。逆に真央ちゃんは「史上ワーストの最下位‼」といった見出しを見られた方も。そうなんです、二人の「結果」は報道としては真っ二つに分かれる感じでした。
羽生君も真央ちゃんも、今や、稀代の「コンテンツ」になっていまして、評価が何であれ二人を取り上げれば間違いなく「数字」が取れる状況です。TVでは「中継番組」の体裁をとりつつ、二人の「これまでの」ストーリーや今日の様子を中心に時間が使われています。これ、ドル箱事業に過度に寄りかかっている大企業に見えなくもないんですよね…。
私も真央ちゃん大大大好き、羽生君の凄さにも惚れています。でもでも、フィギアスケートの楽しさって、もっともっと深いんだとも思っています。
音楽と超人的な身体能力の合わさった「演技」はクラシックバレーやヒップホップの神業ダンスを見ているような魅力があります。ペアやアイスダンスも二人で奏でるハーモニーに、ウルウルしちゃうことが何度もあります。しか~し、こうしたフィギアスケートの面白さのほとんどは「3連覇なるか?」「4回転成功!」「5勝目は果たして?」との見出しやコメントの中に埋もれていきます。
真央ちゃんも羽生君もやがては、澤さんのように引退の日を迎えます。ドル箱の既存事業は、永遠に続くことはないのです。新市場の創造は、地道に仕込んで置く必要があるのではないでしょうか。それは、期待の新星が偶然のように現れるのを待つことではありません。自ら市場を作っていく、育てていく姿勢。フィギアスケートで言うなら、ドル箱の二人の報道で「数字」を稼ぐだけでなく、競技自体の面白さをもっと伝える工夫をすること。例えば、曲と振付の話を深めてみるとか、解説音声を字幕にするとかだけでも随分とフィギアスケートの面白さって増すと思うのです。スター不在でも、ファン層を常に確保しておく(=市場規模を拡大しておく)ことが大事です。
一年のブランクを経てトリプルアクセルを成功させる真央ちゃんや、ミスのない演技をあの難度でやり遂げてしまう羽生君は、もう存在自体が「奇跡」ではないかと思います。このあり得ないような人気絶頂のこの時期だからこそ、もっと底辺を拡大しておくことが必要ではないかと。儲かってしょうがない時ほど、仕込みの工夫が大切なんです!
うーん、弱小零細企業家のコメントなので説得力ないかな?
いちフィギアスケートファンの与太話ということで、お聴きいただければと(^^;)