番狂わせこそイノベーション…かも
Day +301
「スポーツ史上最大の番狂わせ」と称えられる南アフリカを破ったラグビー日本! その興奮はまだまだ続いていますね。五郎丸のポーズは間違いなく今年一番の流行になるのではと。次回の日本開催でのさらなる躍進、期待も一気に膨らむというものです。
スポーツで大きな番狂わせが起きると、本当に見ている我々も「まさか!」と思いつつもの凄く感動して、応援にさらに熱が入るものです。思えば、昨年の全米オープンテニスでの錦織君も、「勝てない相手はもういない」はちょっとまだ難しいかもと思いつつファイナリストに! ちょっと前ですと、なでしこJapanも、まさかのワールドCup優勝でした。
素人の想像ではありますが、この番狂わせ、当人たちにとっては、それこそ「奇跡ではなく必然」と感じる部分が多いのでは。日々の積み重ねの中で「これならいける」の手ごたえが、きっとどこからか生まれてきていると思います。しかし、その破壊的な勢いの成長(伸長)ぶりは、番狂わせという成果として見えるまで、周りからは決して分からないわけです。これって、何かイノベーションと通じてる、というかまさにそのものって感じですね。
これまで常識とされていたものが壊される際、何がしかの新しいものが必ず生まれています。なでしこならそれまでの女子サッカーにはなかった正確なパスワークだし、錦織君ならベースライン際でのリターン、日本ラグビーなら低いタックルとか(あ、素人スポーツ観戦者の意見なのでその道の方は大目にみてくださいまし)(^^;) 当人たちにしかわからない新しい手ごたえ。これがイノベーションの実態ですよね。結果として見えるまではやっている人にしかわからない。
ところが、一度わかっちゃうと、興奮の時期(称えられる時期)は意外に短いのも事実。なでしこも錦織君も、今やどの大会でもベスト4あたりでは当たり前の扱い。強いライバルに勝っても、番狂わせとはもう誰も言ってくれなくなります。しかも、ライバルたちは対策を練ってくるので、今まで以上に勝負は厳しくなる。イノベーションが「当たり前」になるってことですよね。誰にも真似のできない領域にまで高めるか、新しい技や戦術を編み出すか…。イノベーションを起し続ける重要性と難しさは、まさにここにあります。
てなわけで、強引な結び付けかもしれませんが、こういう頭の動かし方もスポーツ観戦の勝手な醍醐味かと(^^)
真央ちゃん復帰のフィギアスケート、母校の箱根駅伝、錦織君のテニスに加えてラグビーが入れば、日本(男子)サッカーの不甲斐なさを補って余りありますね。