ビジネスにおけるスピード感
Day +257
「ウサインボルト、速かったですね~」という話題もあっという間に過ぎちゃいました。鬼のような暑さもいつの間にか薄れ、早、9月です。志事創業社の栄えある第一期も、残すところ四半期で締めとなります。・・・汗
ビジネスにはスピードの話題がつきもの。納期の話題などはいの一番に浮かびます。
「決められた納期より早く回答して相手の予想を(良い意味で)裏切ることが信頼を勝ちとる機会だ」
「秒速で考え実行する! 起業の成功はいかに試行錯誤を短時間で回すかだ!」
起業塾などでは定番のアドバイスだと思いますが、なるほどそうだなぁと思ったりしてます。
「アイデアソン」や「ハッカソン」といった、長時間にわたり集中して、アウトプット出していくといった、 文字通りマラソンがごとき手法もだいぶ浸透してきて、これもスピード感に関わる話かと。
ビジネスには、決まった時間を勢いよく走り抜けるパワーと気持ちが大事ということなのでしょう。だらだらやってもいいことないよねという感覚も、とっても分かります。
「無駄をそぎ落とし短時間で結果をだす! そこから得られた経験を次のアクションにつなげる」
確かにそうなんです。時間は各人基本平等なので、同じ時間内に経験を多く重ねられた方が可能性が高まることは一つの真理です。一方で「高速」では見えないものもあるのも事実かと。
交通網の発達で、全国廿浦浦、ほとんど日帰りで出張できるようになりました・・・なんてコメントしたら、「まだ昭和ですかぁ」と笑われそうですが、移動の時間がどんどん短縮し、移動中もPCやスマホ画面とにらめっこで車窓を眺めたり物思いにふける時間が失われる事実に気づくと、昭和リーマン世代としては「これじゃぁいかんのでは」と正直もんもんとしちゃいます。
先日、富山に出張に行く機会がありましたが「無理して」宿泊したおかげで、徒歩で市内を散策する時間ができました。偶然の出会い(人や食べ物、景色などなど)が沢山あり、コンパクトシティを肌で感じることができました。深み、味わいといったものは、スローな部分にこそ含まれているのではないかと。そういえば日本文化の特長を言い表した言葉に「発酵文化」というのがありましたが、こちらもスローなお話ですよね。
「緩急つけて」という言葉がありますが、ビジネスのスピードにも速さとゆっくりさがあって、どちらも必要なのでしょう。両方を意図的に取り混ぜることが、できる「0歳起業家」なのではないかと・・・。はい、圧倒的に速い方のスピードが足りていないですね、弊社(私)は。歳とってから速さを身に着けるのは至難の業だから、若いうちに速さを養っておく必要があるということに、やっと気づいた今日この頃です(^^;)