「自宅が本社」がシニア起業家にとって良い理由とは?
Day +106
先日、とある方との会話
「今日は早めに自宅に帰りますね…」
「あぁ、本社に戻られるってことですね。お仕事頑張ってくださいね」
おっと~! そういうことかぁ~っ(^^;)
会社所在地(登記場所)をどこに置くかは、会社設立時の結構大きな悩みだったりします。業種によっては、例えば都心の千代田区とか港区に構えていないと、信用やブランドの面で見劣りしてしまうということもあるでしょう。大企業をクライアントにしようとしたり、銀行から融資を受けようとする際には、所在地が大事な条件になったりすることもあります。また、お客様を呼んでの打合せやプロモーションイベントを開催しようと思うと、自宅ではまず難しいでしょうし、会社HPなどに自宅の住所と同じ本社住所を載せるのに抵抗ある方も多いでしょう。
そんなわけで、「都心にオフィスを!」と思っても、やはりどうしたって費用がネックになります。そこでお勧めは、レンタルオフィス。最近は様々なタイプがあり、時間をかけて色々と見比べていけば、自分の条件に近い物件を探すことができるでしょう。行政機関と連携したインキュベーション(起業支援)センターみたいなところでも、直接,間接に事務所斡旋があるので、こちらをあたるのも良いかと。
と書いておきながら、サラリーマンからの転身シニア起業家は、自宅オフィスで始めるのが実は一番良いのではと、起業して4か月の私は思っています。
★家族との時間を確保する
シニア起業の大敵の一つは「孤独」。自宅で仕事してたらかえって「引きこもり」になるのではないか? いえいえ、一番のポイントは、自分の一所懸命を誰かが傍で見てくれているかどうかなんです。都心のコワーキングスペースで、一人黙々とPCに向かっていても、誰かと”生”の対話がなければ、どこかで心折れちゃった時、誰も支えてくれないんです。自宅でオフィスを構えると、(一人住まいでなければ)必ず家族との会話が生まれます。昼間、自宅でごそごそやっていると、家人から胡散臭い目で見られているのではと気になる時もありますが、実際には「真面目」に頑張ってる姿を見せているということで、サラリーマン時代より”優遇”されたりします。
「お茶いれたけど飲む?」
久しく聞かなかった暖かい声がけを奥様からもらえちゃったりするんです(^^)
「あなた、これお願いね」
を受けて立つことは勿論ですが(爆)
★マイペースを掴む(自律する)
自宅で仕事するとメリハリがつかなくなるのでは? という心配はごもっともで、例えばパジャマ姿で日中執務をとるなんてこともできちゃうわけです。
「9時に出社して18時に帰る。ネクタイを解いたらプライベートの時間。」
この働き方に慣れ親しんだシニア起業家にはゴロゴロだらだらの自宅で働くというのはどうも居心地が悪いのかもしれません。でも、これから30年余りの人生があるとして、自宅をゴロゴロだらだらだけの場所にしてしまって良いでしょうか。イキイキうきうきの場所になったらもっと面白くなりそうです。折角の起業の機会、マイペースで「働く」場所を自宅に設けるのは、よい試みだと思います。
★ご近所付き合いを深める
都心にいそいそと働きに行っても、なかなかにご近所との付き合いが増えません。自宅で働いていると、例えば、それはもう沢山の来訪者(電話含め)が自宅にあることに驚きます。宅配便や訪問セールスは言うに及ばず、地域自治会の関係や子供たちの友達,学校関係、お隣さんとのベランダ越しの会話などなど。そこから、顔と名前を一致させていただき、ご近所で出会ったときは普通に挨拶ができるようになります。これ、結構大事ですよね。
また、登記を地元ですると、所属市町村(地方行政)とのやり取りが増え、地域の”士族”(会計士,弁護士,社労士…)の方々とつながったり、地域イベント情報にも通じるようになってきます。自分の事業にとどまらず、地元にこうしたネットワークが広がっていくことがどれだけこれからの助け(あるいは安心)につながることでしょう。
ということで、「本社」を自宅にするメリットは、シニア起業家にとってはかなりあるのではないかと思います。「本社行事」で子供の入学式やら、親の金婚式などに堂々?と参加できるのも、大きなアドバンテージですし(^0^)
*注 冒頭のオフィス写真はあくまでもイメージ写真ですので念のため(笑)