好きなことで稼ぐは、なぜ難しい?①
昭和デビューのサラリーマンである自分は、当然ながら古い価値観に、馴染んでいるというか、染まっています。例えば、
「好きなことやって食べていけるほど世の中、甘くないよね」
といった台詞が、ごく自然に口から出てしまいます。自分勝手に好きなことやって他人様からお金もらえるなんぞ、よほどのことでもない限り無理でしょう、っていう感じ。苦労や我慢を重ねて、額に汗して稼ぐというのが、人としてあるべき姿ではないかと結構本気で思っていたりします。だから、「この仕事、つまらいのでもう辞めます」なんて話を聞くと、「あ~ぁ、わかってないね~」と説教の一つでも言いたくなってしまうわけです。
ところが、一方で、想いを持って仕事しないと、大した結果を生み出さないってことを、経験則でいやというほど思い知らされていて、やる気(モチベーション)をいかに高めるかなんてことに頭使っちゃったりもするわけです。これって、相当に自己矛盾してますよね。好きなことでなきゃ、やる気おきないんだし、仕事でお金稼ごうと思っているわけですから結果はしっかりださなければいけないし・・・。
でも、この矛盾って、かなりの「会社人」が抱えているのが現実。つまり、好きでないことを我慢しながらやって、あまり結果もだせないままに稼いでいる(≒給料もらっている)人が「会社人」の大半ということに。これは結構大変なことですよね。個人にとっても会社にとっても。じゃぁ、仕事を面白くしちゃえばいいじゃんってことになるわけですが、これが結構厳しいチャレンジだったりします。何せ、組織上の役割が“立派な”会社ほどしっかりしていて、個人の好き嫌いを仕事に反映する余地が非常に少ないわけですから。
・・・って、わけで「志事創業」ってことを考えだしたわけです。好きなことを「仕事」にしちゃうやり方があるのではないかと。自分の志に仕えるというイメージ。「え~、そんなこと、ついさっき難しいチャレンジって言ったばっかりじゃん」って突っ込みがありそうですね。そう、だからこそ、これが面白い取り組みになるのではないかと。(次回に続くw)