シニアリーマンリアル起業日記  「志事」を創業しよう! 

人生100年時代。「志事(しごと)」を色々な形で生み出し、歳を重ねるごとに働くことを通じてかっこよくなる大人をどんどん増やすんだい。という野望を持ったシニアリーマンの起業奮闘ぶりを、リアルに綴ります。これからのキャリア開発を考えるサラリーマン皆様に、ロールモデルならぬ抱腹絶倒のネタを捨て身?で供給するブログです。  *志事創業社のHPはこちら http://age100.tokyo/aboutus/

「定年クライシス」に効くはずの書籍紹介!

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Day 1Y+249

「定年した後ってどんな生活になるのだろう?」 

いわゆる大企業にお勤めの方の多くは、50歳前後を迎えると間違いなく気になる話題ですよね。何せ云十年も企業人として仕事してきたのですから、その生活からの変化が想像できません。で、「これで安心あなたの老後…」みたいなタイトルに惹かれて情報を集め出すと、そのほとんどが「お金」の話。しかも「老後破産」とか「下流老人」とか不安を煽るようなネタばかり。ますます憂鬱な気分になっていきます。「やっぱり生活切り詰めながらつましく生きていくしかないかなぁ…」

 はい、私はこれを「定年クライシス」と呼んでみたいです。実際に定年を迎えた方に訪れる「危機」の話ではなく、「定年」と聞いただけで気持ちや行動が縮こまっていく状態に陥ってしまう「危機」のことです。

 

「定年クライシス」の怖さは、本人にあまり自覚がないことです。私も経験者だったからこそわかります。そこで提案は「定年クライシス」対策の一つとしての読書。しかもノンフィクションのルポとかじゃなくて小説。 え? って感じだと思いますが、これが結構効果高いのでは思っています。「定年後の生活」をエンタメとして楽しむ時間を作ることで、「定年恐れるに足りず」との心持が養われるはず。

で、私が読んだ中でのお薦めとしては…

 

 『ひなた弁当』 Amazon.co.jp: ひなた弁当: 本

 主人公のあり得ないような生命力の目覚めに、心底笑うしかありません。

『オールド・テロリスト』 Amazon CAPTCHA

 ちょい悪どころじゃないスンゴイじっちゃん達が、もはや爽快。

『終わった人』 Amazon CAPTCHA

  読んでいて思わず文句をぶつぶつ言いたくなるような主人公に、実は親近感。

 

ね? 定年したってこんなもんですよ…事実は小説よりもっともっと奇なりで、さらにエンタメなんですけどね(^^;)

「逆転」に見る新規事業成功の極意?

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Day 1Y+244

連日の「リオ観戦寝不足」からいよいよ解放されるかと思うと、ほっと一安心です…と言うのは当然嘘で、「熱い」戦いがしばらく見られなくなるという寂しさが一杯。「リオロス」ですね(^^;)

 

それにしても日本選手の活躍、見事でしたね~。ボルト、フェルペス、ネイマール等の活躍にも心踊るのですが、やはり「NIPPON!」と声を枯らしてのボルテージにはかなわない感じが。特に、内村選手の個人総合の鉄棒から「逆転」勝利のケースが多く、本当にドキドキワクワクする試合ばかり。まさに「筋書きのないドラマ」という感じでした。(心臓に相当の負担がかかったけど)

 

”なぜあそこから「逆転」できたのか?”

当然の疑問が湧いてくるのですが、凡人の私には到底思いもつきません。インタビューを何度見返しても、それぞれの選手のコメントは表現も違うし趣きも異なるので、そこから共通項や核心と思われることを抜き出すなんてことはとてもできません。「解説者」と呼ばれる人が色々と論評されるとは思いますが…。なので、逆に凡人の自分ならあの場でどうなるだろうと想像してみることにしました。

 

「このまま負けちゃっても俺も頑張ったし…銀メダルだっていいじゃん」

てなことは絶対思いますね。あ、これは劣勢の場合。逆にかなり優勢だと

「よっしゃあ~、これで行けるな。いよいよオリンピックチャンピオンだぜ」

とウキウキしだすことでしょう。いずれにせよ、試合中にも関わらず、「結果」を考えちゃう。これが「現在」に集中できないことにつながり、劣勢にせよ優勢にせよ、自分の能力発揮にリミットがかかってしまいそう。こうなると勝てないでしょうね。「メンタルが大事」とよく言われるのは、いかに自分の能力を引き出すことができるか、自分で限界を狭めていないか、ということなのかもしれません。

 

何か、こう書いていたら、ふと新規事業の企画会議の様子が浮かんできました。

「儲かるのか?」「売れる根拠は何か?」「そもそも市場はあるのか?」

はい、これは全て「結果」の話です。そこにばかり焦点をあてちゃうと、最初から委縮したアクションしかとれなくなってしまいます。場合によっては、アクションすら取らなくなる…。

メダルを争う選手たちが凄いのは、普段の練習。これに裏打ちされた実力あってこその「メンタル」。そもそも「結果」を気にするのは、ちゃんと「練習」を本気で重ねてからの話であって、「結果」を理由にチャレンジ(練習)もしないで、オリンピックの金メダルのような「100億円の新規事業」企画を立てて実現しろと言ってもね~。

 

ということで、弊社志事創業社は、2020年の東京に向けては、結果を気にせず「今」に集中しながら、練習を重ねていきたいと思います。

うーむ。これでいいのかという結論のような気もしますが(^^;)

夏休みの宿題

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Day 1Y+235

前回の投稿から一か月以上たってしまいました。

「ブログは止めたの?」「夏バテ?」「いよいよ事業存続の危機?」

色々と気をもんでいただいている方も、ひょっとしていらっしゃるかもですが、”安心してください”(古いっすねw) まだまだしっかり志事(しごと)してますので。

 

この間、予期せぬ出来事があってバタバタしていたのは本当です。ぶっちゃけ、父親の「介護」の問題とがっつり向き合うこととなり、諸所の手はずを整えるのに奮闘していたという状況です。ここにきて、やっと少しペースがつかめてきたかなという感じ。「シニアリーマン起業家、悔悟のない介護を目指す!」とでも題して、一度まとめてみたいのですが、それはまた別の機会に…。何せ、客観的に見つめるにはまだまだ生々しく現在進行形なものですから。あ、でもライブ実況としては今の時点で記しておいた方が良いのかな。まぁ、何にしても、この時期ライブと言えばオリンピックでしょう(^^)

 

体操の内村選手の偉大さや、競泳の萩野選手の若い爆発力とか、まぁ本当に素敵なシーンが目白押しで、ここ数日連夜連朝、すっかり中継画面にくぎ付けです。下馬評高くなかった競技や選手の活躍も物凄く印象に残りますね。世界のベスト4に7人制ラグビーが勝ち残るなんて、まさか想像もしてませんでした。あ、その業界の方や専門家の方には失礼な物言いかもしれませんでしたが、素人の感想としてご容赦くださいまし。

 

この時期、これだけ時間を気にせず?、スポーツ中継に没頭できるのも、実は「夏休み」のせいだったりします。零細企業の弊社としては、自主的な夏休みは特に設けていないのですが、お客様側でこの時期「夏休み」をおとりになる方が多く、実質「開店休業」がそのまま夏休みとなったわけです。。

折角、こうしてまとまった時間が取れる時にこそ、色々とやるべきことがありそうですが、どうも「夏休み」という語感がいけませんね。いそいそと何か動いていると「休み」という感じがしないので、ついついスイカ食べながらオリンピック観戦に。え? 単なる怠惰のなせる業ではないかと。はい、十分に自覚しております。昔から、宿題はお尻に火が付かないとやらないタイプでして・・・。

とは言え一番怖いのは、このまま自分の意志と関係なく「夏休み=開店休業」が続くこと。そうか! 宿題があること自体、とってもありがたいことだったんだ。人から「これやってね」とお願いされることが「宿題」だし、自分を高めてくれることにつながるのも「宿題」なんだよね。なるほどなるほど。そう納得いけば、もっと過去の夏休み、宿題と有意義に関われたはずだよなぁ…。

 

 なんて言い訳できる歳じゃないですね。この歳になってるのですから、「宿題」くらい自分で考えて自分に出しなよと。お説ごもっともです。メダリストの頑張り見ながら反省することにします(爆)

 

豊かな実りの源泉とは?

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Day 1Y+186

先月、岡山県美作市(みまさかし)上山(うえやま)を訪問してきました。

人口165人、高齢化率39%の典型的な中山間地域(*いただいた資料より)で始まったモビリティプロジェクトの見学が主な目的です。

上山は元々「棚田(たなだ)」で有名な土地でしたが、過疎化に伴い耕作放棄地となっていたところを、現在再生に向けての活動が行われている場所でもあります。(*写真は訪問時のものです)

 

実は、訪問して素朴に疑問がわきました。

「そもそも、なんでこのような(一見して耕作に不向きな)土地に昔の人は田んぼを作ったんだろう?」

棚田の再生風景をリアルに眺め、その美しさに感動したのですが、やはり手間暇は普通の平地よりかかりそうだし、何か山間部に作るメリットがあるのかな…と。素人の自分には不思議さが増したのです。

「昔は白い米は山奥でないと食べれなかったからね」

地元のお年寄りの何気ない一言に、勝手に一つ大きく合点が。つまり、税金(年貢)を納める際の石高に載らない秘密財産を山奥に溜める機会が棚田だったのではないかと…。何せ山奥ですから「あんなところで収獲なんかできないだろう」と検地などなかっただろうし…ひょっとすると「あそこまで頑張ってるんだから」と目こぼしもあっかもしれません。つまり、棚田はあえての苦労を重ねての「豊さ」につながっていたのではないかな。

 

歴史的事実(あるいは他にちゃんとした理由がある)かどうかはわかりませんが、結構これって「実り」を考える上で示唆的だなと思います。

「人のしない/したくない苦労をする」

「既存の制度/システムの抜けをつく」

「いいよねあれも、と言わせる要素を持つ」

単なる「脱税」でしたら文句しか言いたくありませんが、大変さと美しさが理解できる「棚田」での収穫を見たら、「ならいいんじゃない」とコメントしそうです。

 

効率化とかレバレッジポイントとか、確かにビジネスを考える上でも大事なんですけど、回り道に見えるようなことしていかないと「実り」には近づかないのかも。

「何、ノスタルジー的なこと言っているの。耕作放棄地になってしまうのは経済的価値が結局ないからじゃない!」

うーん、先人の知恵って、そんなところだけで測れないのではないかと思うのですよね、きっと。何せ検免れてたんですから(測れない…w)

豊かな実りの源泉…って何だろう? とつぐづく考えさせられた時間にもなりました。ちなみ、棚田のお米、美味しかったです♪

「寛容」がビジネスを育てる

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Day 1Y+181

なかなかブログが更新できない日々が続いております。

介護問題の当事者となっている関係もありますが、単なる「さぼり」との認識も濃厚です(^^;) ちなみに、介護当事者から見えてきたシニア市場の開拓視点、落ち着いたら絶対「ネタ」にしてみたいかと。

 

さて、話題は「寛容」について。

某東京都の首長の話、不倫や履歴詐称に揺れる芸能人の話題などなど、世間様の厳しさをまざまざと見せつけられる今日この頃。気が付くと、乗った電車が3分遅れると「ご乗車の皆さまには大変申し訳ありませんでした!」と丁寧に謝られ、混み合った往来で肩が触れようなものなら「ちっ! 使えないやつだな」と言われてしまう世の中になっていました。これ、正直、息詰まりませんかね?

 

効率主義なのか、無駄なことはしたくないのか、ともかく一直線に短時間で成果/回答に結びつけることが唯一絶対という価値観に、受験勉強を筆頭に幼かりし頃からさらされ続け、私たちは「まぁいいじゃんない」的なぬるさを表立って認められない体になっているような気がします。あるいは自分でわかる範囲の「正しいこと」を唯一の評価軸にしてしまうような振る舞い…。

こうした「不寛容」の姿勢って、ビジネスを新たに生むには、かなりの障害になっているなと思った次第です。

 

「儲かる理由がわからない」「時間がかかりすぎる」「もっと他にやるべきことがある」…。「不寛容」な姿勢が多くの斬新なビジネスアイデアをつぶします。いやいや、アイデアどころか、「あれは既存のルールに反しているのでは?」「怪しげな(≒理解不能な)行動は慎むべきだ」…といったコメントで挑戦者を消しにかかります。得体のしれないもの(新しいものは大概そういうもんですよね)への恐れなのか、否定なのか、はたまた嫉妬なのか…ともかく「不寛容」な言葉が前進を阻むことは間違いありません。一時期流行った「あなたのことを思えばこそ…」というのも、典型的なコメント例ですよね。

 

『弱い人間は決して許すことができない。許すということは、強い人間であることの象徴なのです』 マホトマ・ガンジー

 

だそうですよ! 本当、そうですよね。

日本にチャレンジが少ないのは弱すぎる人が多くなってきたからかも(私も存分に弱い)。だからこそ、ちょっとしたチャレンジには、どんどん「寛容」になっちゃいましょう。それが強い人を育てるんですよね。

お金や能力、時間に余裕がなくたって、「寛容」になるだけでチャレンジする人を応援できる!

 

ということで、ブログ更新の遅いシニア起業家にも、暖かい「寛容」を(^^;)

 

ウォームアップ(暖気運転)の大切さとペース配分 

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Day 1Y+156

ブログ投稿が随分と滞っていますが、この間ダイエットジョギングは週3回には欠けるペースなるも続いております(^^)v

最近は1時間、続けてジョギングできるようになって、本人比としては格段の進歩で自画自賛なのですが、そこで気づいたことが。

実は、最初に「飛ばす」と後がめちゃくちゃしんどくなる(^^;)

 

スポーツウォッチなるものを奮発して購入した結果、データを見ながら振り返りができるようになりました。最初の1kmを調子込んでいわゆるオーバーペースで走ると、その後ガクッと落ちるというか、ともかくばててしまうのです。むしろ、ゆっくり目で(元々十分にゆっくりなのですがw)スタートしているほうが、後半ばてずに、しかもタイムも意外に良いのです。つまり、ある程度身体をなじませてスイッチが本格的にオンになってから頑張るのが良いと。まぁ暖気運転が必要ってことですよね。

 

え? そんなの当たり前すぎる話ですと? そうですよね。実はこれ、シニア起業に当てはまるなぁとつくづく思った次第です。

最初、とかく気合いが入って飛ばしたくなるんです。「これいいね!」にはともかく頑張っちゃう。人と会えると思えば「時間はあるから」とほいほい出かけるし、「志事」の段取りはともかく楽しかったりするのでこってりやり続けたり…(全部私のことですが) しかし、これがダメ。ちょっと走っただけで(距離たいしたことないのに)、いきなり大幅なペースダウンに陥っちゃうんですよね、いろいろな面で。まだまだ基礎体力ついてない段階でのオーバーペースは、場合によって命とりです。

 

サラリーマンの頃は意外に「ペースメーカー」が回りにいたので配分がわかりやすかったんです。就業時間は(休日含め)決まっているし、目標が納期込で明示されていることがほとんどだから、ペースが自分には早い遅いの差は多少あるにしても、ペースそのものに気を遣うケースってほとんどないかもでした。

 

記録を狙うときは、今や「ペースメーカー」がいることが常識らしく、名だたる国際大会には必ずだそうですね。大企業の良さはそこかも。一方、一人で楽しく走るという選択肢も確かにあるんです。ただしその場合は、よき暖気運転の時間を設けることをわすれてはいけないですね。

 

 

 

会社を使う人 会社に使われる人 ①

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Day 1Y+140

GW明け♪ やっと仕事ができると喜びに浸っている人も多いのではと…いや、本当に。

 

会社勤めの方(いわゆる大企業の方)から「起業ってどう?」という相談を受ける機会が、最近続いています。確かにこれだけ色々と「先の心配」をメディアで煽られたりすると、これからのこと考えちゃいますよね。勿論、それはそれで良い事だとも思っています。ある日突然(大抵は以前から分かっているんですが)会社を辞める日を迎えるよりは。

そこで、今回から、ちょっとシリーズ風に、キャッチ―なタイトルで「会社勤め」のキャリアに関する雑感、というか、「今だから正直に語れる自分のああしておけばもっと良かったかも談」を書いておこうかと(^^;)

 

会社勤めの時は、「時間で縛られる働き方って良くないよなぁ~」と思っていました。9to5で8時間 × 250日(年間)労働が基本で給料もらっているって、何か時間を売っている感じがして嫌だったんですよね。「裁量労働、凄くいいじゃん! 短時間で成果あげてこその"優秀社員”でしょ!」ってマジで思ってました。でも会社辞めると、平等にある資産って本当、時間だけなんだと痛感します。才能が無尽蔵にある人もそうでない人も一日24時間だけは平等なんです。時間をいかに質よく使うかは、まさに死活問題です。

「あれ? だからこそぐずぐず時間だけ使ってお金もらっているような働き方が良くないと思っていたんじゃないの?」

そうなんです、結論はそうなんですが、そこに至る過程に誤解と言うか勘違いがあったのかなと。

 

会社勤めで、毎月定額の固定給をもらっていると、時間と成果の関係が凄く見えにくくなってくるんです。例えば、新規ビジネスの企画を立てるとしましょう。調査から始まり企画書にまとめ、社内でプレゼンする…ここまでの作業時間に給料が出ないと言ったら、こりゃぁ労働争議もんですよね。しかし零細起業家はここまでの作業で何時間かけようが一円も入ってきません。会社員なら「ただ働き」している時間です。

「そんなの当たり前でしょ! 商売になる前にお金もらえるわけないじゃん」

その通りなんです。会社も組織全体でみれば、過去の作業時間の蓄積が現在の稼ぎにつながっているからこそ、「ただ働き」の時間が無いように見えるんですよね。MBA的に言うなら、キャッシュフローを厚く回せるのが会社の組織力ということになるわけです。ここ、意外に見落としがちな、あるいは勘違いポイントではないかと。準備(弾込め)の時間にもちゃんとお金が出ているという事実を認識してこその「成果主義」です。

 

自転車操業でない組織に居ればこその密度の高い仕事ができる環境! ここに気づけば、会社を使ってもっといい「志事」してたのかなぁと…あ、時間と成果にシビアにならなければいけないのは、今も変わらずでした(^^;)