シニアリーマンリアル起業日記  「志事」を創業しよう! 

人生100年時代。「志事(しごと)」を色々な形で生み出し、歳を重ねるごとに働くことを通じてかっこよくなる大人をどんどん増やすんだい。という野望を持ったシニアリーマンの起業奮闘ぶりを、リアルに綴ります。これからのキャリア開発を考えるサラリーマン皆様に、ロールモデルならぬ抱腹絶倒のネタを捨て身?で供給するブログです。  *志事創業社のHPはこちら http://age100.tokyo/aboutus/

「継続は力なり」は結果ではなくクレド(行動宣言)かな

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Day 1Y+126

ダイエット・ジョギングを始めて早2か月。この間の結果と言えば…

 体重は△2kg

 体脂肪率は△2%

 体年齢は△2歳

と、まさに測ったように(笑)「月1ペース」でのダイエットに成功?という感じ。

 

始める時に先輩諸氏からは

「長く続けるためには(その歳なんだから)無理は禁物。頑張らないことが大事」

と、なんだかエールなのか見捨てられたのか分からないアドバイスをいただきました。おかげで、週2から3回のペースを崩さずここまで来てるのですが、数字的な結果は書いた通りでして、これを「継続は力なり」と言ってよいのやらどうやら。

 

とは言え、ジョギングを続けている中で(たかだか二か月だけど)、気づいたことがあります。それは

 「前回はここまで走れたんだから、ちょっとしんどいけど(今日は)もう少し上乗せ目指すか」

という気持ちが芽生えた事。最初の頃は、15分ジョギングするのが精いっぱいでしたが、一度30分以上の実績ができると、以降は

 「自分としてはあそこまではいけるんだからさ」

と自信が生まれ、

 「もう一声ガンバるべぇ」と「ここで止まると単なるさぼりだな」

がわかるようになってくるんですよね。これ、でかいです。

 

「継続は力なり」という言葉。こつこつと努力を続ければいつかは報われるという、どちらかと言うと結果を求めるフレーズに感じていたのですが、実は将来に向けてのチャレンジを続けていくというクレド(行動宣言)だったんだと思いついた次第。

きっと、十年一日が如く、同じことを繰り返しているだけでは、「継続は力なり」とは言っちゃいけないんでしょうね。

ということで、

「シニア起業、命ある限り続けるチャレンジをいたします!」

 

…と書くと、厳粛なる決意表明に見えますが、本人としては、「ダイエット・ジョギング続けるぞ~!」的なレベル感で言っていますので念のため(爆)

芸術家はイノベーターですよね、本当 ー「黒田清輝」展を観てきましたー

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Day 1Y+118

 

自分の無力感を感じて行動が鈍りそうな時は、パワーをもらいに美術館を訪れるようにしています。

 

黒田清輝」 美術ファンでなくても、その名前や『湖畔』という作品は知っているかもというほどの有名画家。生誕150年を記念しての展覧会ということで、生涯にわたる作品を画家の歩みとともに味わえる構成になっていて、とても見ごたえのある内容…というか、圧倒されちゃいました。

特別展 生誕150年 黒田清輝-日本近代絵画の巨匠

 

印象に残る作品が多かったのですが、中でもフランス留学の中で、サロン初の入賞作となった『読書』 「自分の才能を絶対に認めさせてやる!」といった迫力が画面全体からみなぎっていました。特に中央に描かれている書籍。こちら側に飛び出してくるような勢いで、女性の眼差しとも相まって、めっちゃ力強いです。

 

『湖畔』は一転して柔らかい感じ。解説を読むと、画家自身がこんな言葉を残しているとのこと。

「日本人の頭脳(あたま)から出ると云ふ事柄に就いて、油絵も遂に日本化させられて一種又違った日本風と云ふものになることは極(き)まって居る」

これ凄いなぁ~。本場で認めさせた技量を持って、帰国後には日本風に独自にアレンジ。その後、パリで開かれる万博に「日本の油絵」として出展して、賞までとっちゃうんですからね。しかし、その黒田清輝ですら、裸体画を描いて「風俗を乱す」と非難されちゃう時期があったとのこと。新しいことを進めると、どんなに”本物”でも、拒絶されちゃうことがあるということですね。

 

常々、芸術家ってイノベーターだなぁと思っていましたが、今回の黒田清輝展を見て、ますますその思いを強くしました。自分の美意識(価値観)に疑いはないのに、世間にも認めさせたい。孤高になりたくないし、迎合は絶対しない。その狭間で悶々としながら、作品を出し続けて、やがて認めさせちゃう。うーん、凄いという表現以外、浮かばないですよ。

50+ ワールドの捉え方

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Day 1Y+111

 

50+と書いてフィフティプラスと呼ぶそうです。

 

先日、ツンドクになりかけた書籍に、(勝手に)応援をだいぶいただきました。

『シニアマーケティングはなぜうまくいかないのか』

シニアマーケティングはなぜうまくいかないのか ―新しい大人消費が日本を動かす | 阪本 節郎 | 本 | Amazon.co.jp

今時ありそうなタイトルなんですが、50+世代を「好機」と積極的に捉え、その可能性を数字(アンケート結果が主ですが)をあげながら具体的に示してくれているところが何とも嬉しい書籍です。「高齢」は、とかくネガティブな課題として扱われるケースが多く、正直、対象となる世代のオヤジとしては、「いやいや、結構楽しいところもあると思ってるんですけど」と言っても、なかなかに信用してもらえないところが悔しいところだったんです。こうしてその道の方が「論証」してくれると説得力が増して?ありがたいです。まぁ、「売りたい」人をその気にさせる意図もあってのことでしょうけど。

 

一昨年から始めている「丸の内プラチナ大学」の取り組み。今年は、いよいよ本格稼働したいなということで、色々と段取りしているのですが、お堅い筋からの反応はまだまだ消極的です。例えば「現役のビジネスパーソンにも必要な取り組みなんですよ」と力説しても、「でしたら普通のビジネススクールに出した方がよほど役に立ちそうですよね」というコメント。

 これからの世の中、ノウハウよりもノウフー、もっと言えば質の高い多様なネットワークをいかに形成できるかが重要だと思うのですが、この点50+の方々との多世代交流、お互いを鍛えていくのにもかなり有効な機会になるかと。何より、成年人口の二人に一人はもはや50代以上。「老い」をネガティブに捉えている世界観では、新しい夢なんぞ全く見れませんよ。

 

ということで、これまでシニア起業家などと自称していましたが、今年からは「50+起業家」に改名しようかと(^^)/

ビジネスパーソンは昔も今もスポーツでコミュニケーション…が定番?

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Day 1Y+97

オリンピックイヤーのせいか、スポーツの話題が気になる今日この頃です。

 

フィギアスケート観戦を趣味と公言している私としては、当然、今週から始まる世界選手権が気が気ではありませんが、それはともかくとして、スポーツって、人のつながり特にビジネスパーソンをつなげるコミュニケーションツールなんだなぁと改めて実感したいというお話。

 

体育会系のノリというわけではありませんが、昭和サラリーマンデビューの私の時代は、何と言ってもゴルフをたしなむことが会社社交界?の常識。大抵職場や上司の名前を冠した〇〇コンペというのがあって、新人はコースでも宴会会場でも走る!…というのが定番でした。今から考えると「パワハラか?」という疑いの場面もあったかと思いますが、強面のおじさん達の面倒見の良さを味わえたり、意外な優しさを感じたりして、職場に戻ってからも親密感が増していたなんてことが結構ありました。ゴルフにまつわる定番おやじギャグや、うんちくのたぐいも「先代」から受け継ぎ、共通のネタとしてチームの雰囲気づくりにも、貢献していたかもです。

どんなスポーツであれ、共に汗を流すというのは、チームビルディングには効果的でしょうが、当時は誰もが有無を言わさずゴルフというのが、ある意味、ぶれないポイントでしたね。職場や自社に限らず、会社人の必須アイテムとして常識となっていましたから。

 

そんなサラリーマンと言えばゴルフという時代はとうに過ぎて、(噂によると最近はリタイア組を中心にゴルフブーム再来という話も聞いておりますが)多種多様なスポーツをそれぞれに楽しむようになった結果、最近はある一つのスポーツで話題を共有できるということはなくなったように思っていました。あ、勿論、五郎丸とかありましたが、あくまでもあちらは観るほうの話題ですから(2019年ごろにはやる方になってたりして)

 

ところが先日、「ダイエット・ジョギング始めました~」と宣言したところ、思わぬ反響が。「ここのコースがいいよ!」「こんな準備体操が効きます!」「一緒に走ろうよ!」…♪ 知らなかったです、今やランニングは、ビジネスパーソンの必須アイテムだったんですね。取り残されていたことに、全く気付いておりませんでした(^^;) 東京マラソンがなかなか抽選に当たらず走りたくても走れないといった話は知っていたのですが、自分が(少しだけど)始めたことで、ランニングの人気を実感したしだいです。おかげさまでコミュニケーションの巾、ぐぐーんと広がりました。こうなると、次代に引き継ぐような鉄板おやじギャグも、ランニング界隈でも出てくるに違いありません。私も今から仕込んでおかねば…え? 実は既にある? 知りたいっす(^^)/

 

何にしても、ビジネスパーソンは今も昔もスポーツでコミュニケーションが定番…かもしれませんね。

高校の教壇で、「励ます(エンカレッジ)」を学ぶ。

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Day 1Y+86

先日、高校の教壇に立つという経験をさせてもらいました。社会人先生による特別授業の機会で、NPO法人ブラストビート  http://blastbeat.jp/blastbeat/

が主催(企画)したものに、お声掛けいただいたという次第。

社会人先生の授業というと、体験談を「講演」するイメージですが、今回は、ブラストビートのプログラムで、グループワーク主体のもの。社会人先生の自己紹介が10分程度あるものの、基本はファシリテーターという役回りです。

 

実施先の高校は、都立蒲田高校。「エンカレッジスクール」の一つです。

「エンカレッジスクール?」私は、今回初めてその名前と存在を知りましたが、東京都教育委員会のHPから検索していくと

 小・中学校で十分に能力を発揮できなかった生徒のやる気を育て

 基礎基本の定着と学力の向上を目指した、学び直しの学校

という説明がありました。現在、都立高校の5校が指定されているようです。

 

実際の授業開始前に、担任&副担任の先生に話をお聴きすると、「グループワークができるか、正直心配しています。意見をうまく言えるか、それをまとめることができるのか…」 発達障害と診断されている生徒もクラスに複数いるなど、”普通の授業”がしにくい環境であることは間違いないようです。実際、ベルが鳴っても着席しない生徒がいるし、先生が話を始めても、ジャージを投げ合って遊んでいる生徒がいたり…。これは確かに大変だぞと思いつつ、「今日は笑顔を絶やさずやりましょうねぇ~」と、いささか不自然(多分)な笑顔をこちらが浮かべて、いざ授業開始!

 

…で、実際に終了後、私は自身の先入観というものに気づかされることになりました。

 

歩き回っている生徒がとってもいいアイデアを口に出したり、発言を全くしていない生徒がみんなの意見をまとめて書いてくれたり、おしゃべりに夢中になっている(ように見えた)生徒がしっかりとおやじギャグに反応してくれたり…。まぁ、おやじギャグへの反応はどうでも良いのかもしれませんが、最初の印象とは異なる、生徒の素敵な面を沢山見ることができたのです。グループワークの発表もユニークなものが多く、感心させられてしまいました。「能力の低い子を何とか引き上げる」ための「エンカレッジスクール」なのかと思い込んでいたのですが、生徒の可能性をちゃんと見つけてあげるための学校なんですよね。授業終了後のアンケートにも、「優しく教えてくれて、とても楽しかったです!」とか「うるさくしちゃってごめんなさい」なんて気遣いの言葉まで。

 

でも、自分が一番勘違いしていたのは先生方に対する印象でした。最初は、「ちゃんと授業受けられるように、もっと教えてあげないと」と思ったし、途中からは「こんなに沢山いい面があるのだから、もっと引き出して欲しいなぁ」と考えたりもしたのです。でも、授業が終わって、全力疾走の後のようにどっと疲れている自分に気づいた時、少し分かった気がしました。「こちらがエネルギー全開で相手(生徒)に臨まない限り、内にある可能性のかけらも引き出せないんだ」 休み時間挟んでたったの90分の授業でこれだけエネルギー使い切ってしまうような現場で、先生方は、毎日この挑戦に取り組んでおられる。励ます(エンカレッジする)ということは、まさに身を削るような真剣勝負なんだなと。

 

メガホン持って「頑張れ!」というのが励ますことと思っていたら、とんでもないことだと実感しました。せめて、思い込みで曇った自分の目を少しでも磨きなおして、今まで見えていなかった豊かな可能性を見いだせるようになりたいなと思った次第です。高校の教壇は教えるところではなく、教わるところでした。

 

あ、あと一つ、大事な感想が。今回ご一緒させていただいた他の社会人先生たちが本当に魅力的だったのです。大人も惚れるような方々は、やはり生徒たちからもすぐに慕われていました。エネルギーがあふれるばかりの大人、やっぱりいいですよね~♪ 

 

知らないことこそ力になる!

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Day 1Y+76

シニア起業をする際には、やはりこれまでの経験やスキルを活かしてというのが基本だと思いますが、意外にこの考えも「曲者」だなぁと思うことがしばしば。

 

まず、何せ「起業」なんて未経験なものですから、どうしたって「知らないこと」ばかりと遭遇するのが必然です。税金やら社会保険の関係から始まり、それはもう小さいことから、事業が果たしてうまくいくのかどうかなんて根本に関わることまで…。

勿論、事前にある程度準備するにせよ、それが役に立つという保証は何もなく、色々考えだしたら「知らないこと」に向き合うこと、つまりは「新しい事」になんて挑戦しなくてもいいかなぁという判断になりやすいです。

この「知らないこと」に対する、気持ちの持ちよう(マインドセット)が、起業にはとても大事なんではないかと思っていたところ、とっても良い本に出会いました。

 

『「無知」の技法』 スティーブン・デスーザ, ダイアナ・レナ― 著

「無知」の技法 Not Knowing | スティーブン デスーザ, ダイアナ レナー, 上原 裕美子 | 本 | Amazon.co.jp

“私たちが未知を恐れる理由のひとつは、自分自身と向き合わざるを得なくなり、自分の弱さ、不完全さをつきつけられるからだ。”

 

企業に長く勤めて役職の経験などもあると、ビジネスに関しては「知った」気になるし、「知らない」とは言い難くなりますが、確かにこれって、自分の弱さを見たくないという心理からかもしれません。挑戦に対して尻込みしてしまうのは、未来への恐れよりも、今を失う事の不安の方が大きいからかも。でも、反対から言えば、「知らないこと」だからこそ、失敗しても自分を許せるのでは。初めてやることなんだから、うまく行かなくても当たり前。むしろ、新しい経験を楽しめる。まさに。「知らないことこそ力になる!」のではないかなと。

よちよちと「知らない世界」を歩き出す楽しみ。それは随分と昔に誰もが味わった体験。シニア起業というのも、そんな気持ちで臨めればよいのかもしれません。

 

あ、でも赤ちゃんの時には、周りに必ず手を差し伸べてくれる方がいたんだっけ。そうなると、親のような存在を探しておくことも大事なのかなぁ…。世の中「知らないこと」だらけです(^^;)

 

信頼を築くには時間を使えば足りるのか?

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Day 1Y+69

本日、『ソーシャルビジネスグランプリ2016』というイベントで、元サッカー前日本代表監督の岡田武史さんのお話をお聴きする機会がありました。

ソーシャルビジネスグランプリ2016|起業家・起業家を育成するビジネススクール 社会起業大学

現在は四国サッカーリーグFC今治のオーナーであり、サッカー(スポーツ)を通じての地方創生の形を具現化されています。…まぁ、ともかく改めて凄い方だなぁと感服しつつ、シニア零細起業家が参考になるというのもおこがましいのですが、印象に残ったフレーズの一つがこちら。

 

「夢を語っているだけでは足りなくて、必死にリスクをとって取り組んでいることで、人はついてくる」

 

起業して間もない頃、先輩起業家(会社を早期退職して独立起業された方)から、

「一年目はお金を貯めるのではなく信頼を貯めるんだよ!」

とアドバイスいただいたことがありました。なるほどと思いましたが、では具体的にどうやって信頼を貯める(築く)のかは、皆目見当もつかず。とりあえず、

「会社辞めたんだって? 時間あるだろうからちょっと手伝ってよ」

みたいなお話に、先ずは応えようとしました。信頼を得るには、真面目にこつこつと取り組んで実績を積んでいくしかないと思ったからです。これはこれで間違いではなかったと。ただ、このやり方、まさに時間はかかるし、意外に大した信頼も築けないことに気が付きました。なぜなら「お手伝い」でいる限り、いつまでも「困った時には連絡するね」の関係なんですよね。

 

こちらの本気と相手の本気が交わることが無い限り、本当の信頼関係などというものは築けないのだと思います。岡田さんのお話にあった「リスクを取る」という姿を見せることは、「あ、こいつ本気だ!」と思わせる最良の証なんでしょう。ここに、実はあまり時間はかからないのかもしません。気づく人は、一発で気づくでしょうから。

 

志を持って実際にアクションすること。人に誇れる実績のない自分には、こつこつとでも、自分発の本気の取り組みを継続していくことが一番なんだろうなと思いました。・・・そうなると、やっぱり時間はかかります・・・よね(汗)